読書記録:2013年11月

ケイト・グリーン 「砕けちった月」

ブッ○オフで見つけて買ってみた。
霊能力のテレサが幻影で死体を発見し、以降次々と、という筋立てなので、タトットカードとか透視とか、その類のことに沿って展開されるストーリーは、ちょっと好みからずれてたか。
最後の最後まで繰り返されるどんでん返しで、どきどき・はらはら度は高し。でも、後味すっきり、とはなぜかいかなかったな。


ダークサイド

ベリンダ・バウアー 「ダークサイド」

前作「ブラックランズ」と同じ村で起こる悲劇。今度は別の主人公だけど、前の主人公のスティーヴンも少しだけ出てきて、彼のその後を知ることができたのは、思いがけないごほうび。
で、前作もそのケはあったけど、更に”ダーク”な今作。まさかね、え、ち、違うよね、なんてわなわなしながら読んでいたら、やられた……と打ちのめされてしまったよ。
救いがないような気もしながら、それでも読んで良かったと思わせるバウアーの力量に、再度感服。


脳のシワ

養老孟司 「脳のシワ」

月に1冊、養老先生。(え)
いつもの通り、時事的な事柄や科学的な疑問について、淡々と語ってくださる本。
多くのことについて、「先生らしい」と思って拝読してしまう理解と説得力がさすがです。


冬のフロスト 冬のフロスト2

R・D・ウィングフィールド 「冬のフロスト」(上下)

大好きなフロスト警部シリーズ。今回も人手不足の中、あれもこれもと押し寄せる事件に大奮闘。
下品で粗野で、でもあったかいフロスト、ほんとに好きだー。
思い込みや勘違いも多いけど、それでも最後には違わない、彼の”勘”。落ち込みつつ、自分を責めつつ、それでもユーモアを忘れない。
あと長編の未訳は一つ残っているだけか……早く読みたいやら、まだまだ先であってほしいやら。


消滅した国の刑事

ヴォルフラム・フライシュハウアー 「消滅した国の刑事」

2003年のドイツが舞台。東西統一から長く経ってないが故にありうる悲劇。
ナチスについてもそうだけど、どれだけ多くの人が心身に傷を負っているのかと思うと遣り切れない。子供の頃の傷でさえ癒えるのに数十年かかったりするのに、大人になってからのパラダイムシフトが、そう簡単に落ち着くわけがない。
心から責められない犯罪を扱ったミステリーは沢山あるけれど、これもまたその一つ。


世界樹の影の都

N・K・ジェミシン 「世界樹の影の都」

前作「空の都の神々は」から続いているのだけど、これまた別な主人公。でも前作で人の身に堕ちたイテンパスが主役級の一人。
良くできたファンタジーだなあ、とまた思う。魔法が荒唐無稽にならない描写に安心する。
それは、神はやっぱり神として描いているところに理由があるのかも。


ファーザーランド

ロバート・ハリス 「ファーザーランド」

ナチが大戦で勝利していたら、というパラレルワールドでのミステリー。歴史ミステリーが大好きな反面、実はこういうのも好きで、少しずつ読んでいるところ。
いくらパラレルのフィクションといっても、史実をきちんと押さえていないと意味がなく。きちんとした架空歴史が説得力のあるストーリーを生んでいる。
ラストについては賛否両論であるようだし、私も完全満足とはいかないけれど、それでもアリではある。ある。(言い聞かせ中)


殺人交叉点

フレッド・カサック 「殺人交叉点」

読んでみて、うわあ、やっぱりフランスのミステリー、とちょっと脱力。
や、面白いんだけど、斬新なんだけど、ほんとにフランスだね、と言わずにいられないのが、フランス産ミステリー。(しつこい)
中篇2作の本なので、適度なところで終われるのも良し。
そういえば先日、フランスミステリーが世界に広まりにくい理由みたいなブログ記事を読んだけど、あー、わかるなー、と思ったんだよね。映画もそうだけど、なんと表現したらいいのかわからない、独特のストーリー運びやキャラ&背景描写がね。
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  by wordworm | 2013-12-18 04:15

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