読書記録:2014年4月

亡国の薔薇 亡国の薔薇2

イモジェン・ロバートスン 「亡国の薔薇」(上下)

前作がちょっと期待と違っていたので、どうしようかと迷ったけれど、結局手に取った。で、正解だったと喜んだ。まあ、今度は勝手な思い込みがなかったので。
カストラートという題材を使ったのも面白く、更に充実した内容を楽しんだ。
それにしても、この2人がどうこうなることはないだろう、と思っていたら、可能性が出てきてしまったではないか。しかもこれ、次に続く謎が出てきたし。


高い塔の男

フィリップ・K・ディック 「高い塔の男」

第二次大戦で枢軸国側が勝っていたら、というパラレルワールド的なストーリーは結構好きで、何冊か読んでいたけど、ディックの手にかかるとこうなるか、と改めて力量を思う。
ジャンルとしてはSFに入れられているけれど、なんというか、やや幻想的な別世界フィクション。”易”が重要なファクターになっているのが、またなんとも。


惑星カレスの魔女

ジェイムズ・H・シュミッツ 「惑星カレスの魔女」

楽しくほのぼのな感じのスペースオペラ。ハードSFからはすっかり離れてしまったけど、軽めのSFなら今でも歓迎。
ついてない感いっぱいだった船長が、まさかこんな幸運(?)に恵まれるとは。
人にはふさわしい居場所があるんだ、と笑顔で読み終えた作品。


アンネ・フランクの記憶

小川洋子 「アンネ・フランクの記憶」(Kindle版)

ご自身がご本の中で言ってらっしゃったように、これは記録や調査ではなく、個人的な旅行エッセイ。もっと深く掘り下げることを勝手に期待していた私には、結構肩透かしを食らった気分。
淡々とした穏やかな語り口、そして優しい視点が、小川さんらしくて良いのだけど。
これ以上の掘り下げは、逆に無理だったかと思われる事情もあったので、致し方ないことか。


追撃の森

ジェフリー・ディーヴァー 「追撃の森」

ディーヴァーといえば、「大どんでん返し」。この作品でも、それは何度か発揮されてて、そのたびに、おおお、と。
なので、いつも通りに楽しめたのだが、ううむ、最後はこうきたか。ちょっと蛇足的な、でも必要な、という感じの終わり方、だったかな。


踊る骸

カミラ・レックバリ 「踊る骸」

シリーズものの第5弾。前作の最後に謎が出てきて、以下次号、という形だったので、楽しみに手に取った。
まさかナチがなあ、と思ったものの、実は最近多く出版されている北欧ミステリーには、かなりの割合で人種問題や極右、戦時中のドイツとの関係について出てくるんだよね。
理想の国ように日本では語られがちな北欧諸国だけど、決してそんな甘いもんじゃない。その辺りがどう報道されているのか、余談ながら気になった。
本編には、楽しみにしていた分は十分に満足させてもらった。相変わらずの軟派感(?)は承知済み。
果たして続きはあるのかどうか? 解説には書いてなかったんだよな。


あたしと魔女の扉

ジャスティーン・ラーバレスティア 「あたしと魔女の扉」

うーん、悪くはないんだが、ちょっと期待はずれ。もっと濃いストーリーかと思っていたもんで。
三部作の一巻目なのだけど、確かに物語の三分の一しか語ってない感ありありなので、続きは気になるのだけど、それでまた期待はずれだったら悲しいしなあ、と悩んでおく。
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  by wordworm | 2014-05-21 03:37

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