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読書記録:2014年3月

グレイソン攻防戦 グレイソン攻防戦2 

デイヴィッド・ウェーバー 「グレイソン攻防戦」(上下)

前作がとても面白かったので、続けて2巻目を購入したのだけど、前作以上にハードで、ちと参った。
や、相変わらず本格スペースオペラで良かったのだけど、個人的に非常に辛い描写がね……ということで、まだまだ続刊はあるものの、ちょっと間を置いてみる。
改めて、私のスペースオペラ好きの原点はキャプテン・フューチャーにあるのだな、と今更ながら考える。


殺しの迷路

ヴァル・マクダーミド 「殺しの迷路」 

警部キャロルと心理分析官トニーのシリーズ、第3弾。これも↑と同様の描写はあるのだけど、覚悟していた分、まだマシか。
前作での事件もまだ片がついていないような状態で起こる連続殺人に、余計にハラハラ。
それにしてもプロファイラーって、なんて辛い職業というか何というか。自分自身の心の闇を掘っていって、異常な相手にシンクロして、尚且つ健全でいるべきなんて、どうしたって不可能な気がしてしまう。
できないわけじゃない、でも、そう思って立ち向かうには、そのリスクの大きさは途轍もない。


流れ行く者

上橋菜穂子 「流れ行く者-守り人短編集」 

大好きな「守り人」シリーズの外伝短編集。初めて知ったバルサやタンダの幼少、そして10代の生活と思い。
かわいそうに、と感じるようなものではない。現代に生活する私がそう考えて良いものでも決してない。
ただ、こういう中で生きていたらどうだっただろう、と考えずにはいられない形がそこにある。


 ソフロニア嬢、空賊の秘宝を探る

ゲイル・キャリガー 「ソフロニア嬢、空賊の秘宝を探る」 

「アレクシア女史」シリーズで楽しませてくれたキャリガー、新シリーズの翻訳。といっても、実はアレクシア女史の世界の一世代前の話なので、吸血鬼やドローンや狼男の設定はそのままだ。
ヴィクトリア風でハーレクインっぽい味つけは変わらずで面白かったのだけど、ちょっと尻切れトンボっぽいというか、むしろまだまだ導入部というか。4部作だそうなので、これは続きを待たねばなるまいな。


  ダークエンジェル 

メレディス・アン・ピアス 「ダークエンジェル」 

お薦めファンタジー、と何箇所かで見かけたので買ってみた。私の求めている傾向とは違ったけれど、それなりに楽しませてもらったよ。
幻想的な描写が多く、整理して捉えるのが難しい部分もあって、いまだに私の思ったので良かったのかどうか、な話であったが、クライマックスは理屈抜きにわくわくしながら読んだ。
これも続刊を読まないと何とも、らしいのだが、残念ながら邦訳はない模様。


  氷の娘 

レーナ・レヘトライネン 「氷の娘」 

こちらも前作が面白かったので、続刊も入手。ソチオリンピックの頃に読んだ、フィギュアスケートのミステリー。(おおっ)
スポーツの世界に絡むストーリーではあるのだけど、そちらの闇というわけではなく、やっぱりここでも人間ドラマ。
産休目前のマリアの個人的葛藤ももう一本の線となっていて、その辺りの繊細さがこのシリーズの魅力の一つだろう。終わった後の切なさが、良い意味で女性らしくて好ましい。

*-*-*-*-*-*-*-*-*

有川浩の「図書館戦争」シリーズも全巻読んだのだけど、これは別途感想を書く予定。(つまり未定……)



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  by wordworm | 2014-04-19 08:48

「移動都市」

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フィリップ・リーヴ著、安野玲訳
「移動都市」
東京創元社 (2006/9/30)
ISBN-10: 4488723012


しばらくSFとはご無沙汰してたこの頃。久々に読んだSFは、のめりこんでしまうほど面白かったよ。

60分戦争と名づけられた戦争で、文明がほぼ死に絶えてしまった未来世界。人々は移動する”都市”に属して、内部でギルドを形成する生活だが、その都市同士は狩り合い食い合うという弱肉強食の世界。当然、それに反発する反都市同盟も存在する。
移動都市ロンドンに住む、ギルド見習いである孤児のトムは、ある日ギルド長の命をねらった謎の少女を追って、ロンドンの外に落ちてしまう。2人でさすらううちに出会った反都市同盟の人々、飛行船の女船長、別都市での騒動……ロンドンに隠された秘密に徐々に迫っていく2人の冒険。

すごくわかりやすいSFだなあ、というのが最初の感想。一時ハードSFと呼ばれるものを色々読んで、そのわかりにくさに眉間のしわが取れなくなった経験の持ち主としては、素直にそこに感服。
と思ったら、わかりやすいのも当たり前、解説によると児童書でもあるらしいんだな。所詮私のSFレベルなんてそんなもんさ。(ふっ…)

しかし設定や背景などなど、到底児童書として片付けていいものではないだろう。(負け惜しみじゃありません) 文明が荒廃した未来というのは良くあるけれど、まず都市そのものが蒸気エンジンでもって動く、というのに驚かされ、更にその内部に至っての設定の細かいこと。
その上にのっかる登場人物達が、何より魅力に溢れている。主人公のトムとヘスターは勿論のこと、ギルド長の娘や飛行船の船乗り達、敵方さえも一筋縄ではいかない、確固たる存在感と感情を持つ。読みながら、あのキャラも好き、このキャラも捨てがたいなどなど、どのシーンを取っても印象に残るキャラが、所狭しと動き回る。

私はRPGをやったことがないのだけど(はい、天然記念物です)、恐らくそれに通じる世界でもあるのではないかと。もしくはアニメ。
そう例えたくなる理由は、使っている表現のわかりやすさと筋立ての明快さなどにあるのだが、じゃあ子供並の奥行きかというと、これは絶対に違うと言い切れる。

これは四部作のシリーズで、原書は既に全巻発行済みらしい。
2巻目の翻訳が待ち遠しくて、その間にまた1巻を読み返そう。
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  by wordworm | 2007-04-29 10:55

「恐怖の宇宙大王/暗黒星大接近!」

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エドモンド・ハミルトン著、野田昌宏訳
「恐怖の宇宙大王/暗黒星大接近!」
東京創元社 (2004/8/24)
ISBN-13: 978-4488637118


スーパーマン、バットマン、アメリカンヒーローは色々あれど、実は私にとってNO.1はこのキャプテン・フューチャーだったりする。

SFもアメコミも兄の持っている本をフォローすることで読み始めた私だが、多分このシリーズとの出会いは中学生ぐらいだったのではなかろうか。
科学の天才にして悪に立ち向かい破滅させていく正義の守護者=キャプテン・フューチャーと、その3人の仲間=フューチャーメン。その後で宇宙戦艦ヤマトが出ようが、スター・ウォーズが大人気になろうが、私にとっては彼らがいつも最高峰だった。

この名作の邦訳は元々ハヤカワ書房から出ていたのだが、ハミルトン生誕100周年を記念し、この度、東京創元社から全集出版される運びになったという。
第1巻を入手して読み返して、今の私からすれば、確かにかなりの古臭さや大げさな表現が目につくのだが。
ああ変わってないなあ、と。ああ大好きだったなあこれ、と。
どうしようもなく嬉しくてページをめくり続けた。

ただ残念だったのが、ハヤカワ版にあった挿絵がないこと。
私は昔のあの挿絵、名前は忘れたが、恐らく日本人でありながら大変アメコミ的な絵を描かれる方の挿絵が頭に焼き付いていて、私にとって彼らはすでにあの絵以外ではありえない。
一応このシリーズで揃えていこうとは思うが、今度日本の実家に行った時、まだ残っているか本棚を漁ってみようと思う。
どうか売っぱらっていませんように。<父
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  by wordworm | 2004-11-04 02:05

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