読書記録:2012年5~6月

蜘蛛の巣 死をもちて赦されん フィデルマの叡智

ピーター・トレメイン 「死をもちて赦されん」
            「蜘蛛の巣」(上・下)
            「修道女フィデルマの叡智」


ずっと読んでみたかった、修道女フィデルマのシリーズ。1冊買ったら面白くて、次々と手を出してしまって、いかんいかん。(自重)
七世紀のアイルランドを舞台としている歴史ミステリーなのだけど、事件の謎解きだけでなく、キリスト教がローマ派が主流になるか、アイルランドの教義を守っていくか等の宗教史の側面もあり、読み物として十分に面白い。
著者は、ケルト文化で著名な学者だそうだが、専門知識の豊かさが、これほど物語を面白くするのだ、ということを改めて教えられたシリーズ。


蔵書まるごと

イアン・サンソム 「蔵書まるごと消失事件」

ダメダメ青年がようやく得た職が、片田舎の図書館の司書。
コージーだし図書館だし、と設定は良かったのだけど、ダメダメっぷりが些か鼻につくというか、そこまでいくと哀れで辛いというか。
温かな終わり方に救われたけれど、2作目を読むかどうかはギモン。


剣姫

クリスティン・カショア 「剣姫-グレイスリング-」

女の子が主人公のファンタジーで、ちょっと怪傑ゾロっぽい要素もあったりして。
賜(たまもの)と呼ばれる特殊な才能を持つ人々がいる世界なのだけど、その一芸が役に立つものかどうかによって、その後の人生が大きく変わる。
カーツァ姫の成長物語、恋物語、国取り合戦と、王道を揃えてて、各文学賞の受賞暦もすごい。
面白かったけど、ハマったというほどでもなく。


古書の来歴

ジェラルディン・ブルックス 「古書の来歴」(上・下)

以前にマミィさんから教わった本で、文庫になるのをずっと待ってたの。
勝手にミステリーかと思ってたら、や、ミステリーではあるのだけど、こういう形の話とは思ってなくて。
どの章もすごく面白くて、ページをめくる手が止まらないまま。
どんなものにも、どんな人にも、語り尽くせない物語がある。


金星特急6

嬉野君 「金星特急」6

大好きラノベの6巻。
嬉野さんは、ハードな描写がすごく上手くて、ラブシーンも硬めの言葉の羅列なのに、どうしてこれだけ、胸がしめつけられるような切なさが表現できるのか、としみじみ思う。
連載されている雑誌では、いよいよ次回が最終回。

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マンガの新作。

西炯子 「姉の結婚」1・2
大高忍 「マギ」1
池田乾 「戦うセバスチャン」1

「姉の結婚」は、今のところ良し。
こおゆう、性描写ありのマンガを、娘と一緒に読んでいる点で、なんか遠い目になっちゃった。

「マギ」は、1巻だけでは、まだなんとも。3巻以降から物語が動いていくらしいのだけど、1巻を読んだ限りでは、2巻を買う気力はまだ沸かず。
なんで最近の少年マンガって、ダンジョンとか武器とかHPとか、ゲーム系ばかりなのだ……

「セバスチャン」は、そのままブック○フ行きです。(酷)


続き物は、

獣木野生 「パーム」35

ずっとずっと大好きなマンガ。
そろそろ終わりなのだけど、待ち遠しいやら、その日が来てほしくないやら。
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  by wordworm | 2012-07-16 09:56

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