「世界の日本人ジョーク集」

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早坂隆
中央公論新社 (2006/01)
ISBN-13: 978-4121502025


新年初読み(だったっけ)。
タイトルを見ておおっと思い、更に友人からこの本を紹介したTVの話を聞いたので、ますます欲しくなったの。

私が今まで読んだジョーク集は、始めから終わりまでぜーんぶジョーク、という形だったけど、この本はちと違う。筆者の早坂さんがきちんとカテゴリー分けをして、時事意見を述べた後、それに関連するジョークを2~3紹介するという形である。
だからジョークの全体数はどうしても少なく、もっとこう、ずっと続けて笑いたい!という人には物足りないかも。私もそうだったかも。

ただ、この早坂さんの解説が面白く、ためになる。ルポライターとして各国を回った時の豊富な経験談、日本を外から見る視点、現地の生の声の貴重な収集。それらが明解な文調でコンパクトにまとめられている。
日本人としては眉をひそめたくなる部分もあろうが、それも一つの見方。割り切ってジョークに笑ってしまうのが、正しい姿勢だろうと思う。
我々とて、その国の人を実際に知らなくとも、頭に思い浮かべる”典型”があるし、それを前面に出したジョークには膝を打つ。今度は日本人の番。そう思って楽しんだ。

不況だの何だのと思っていても、世界から見ればこんなに豊かな国、ニッポン。ITと車とアニメとマンガ。勤勉で真面目で没個性。
ようやく、街中にサムライやニンジャは歩いてない、とわかってもらえるようになったのがここ数年かと思う。ちなみに私の周りでは、日本は中国の中にあると思ってた人も何人か。中にはアメリカの中のどこか、と答えた人もいて、それはある意味正しいと言いそうになったりした。

米国にもジョーク好きな人は非常に多い。以前ボランティアをしていたところでは、休憩時間になると、新聞などから集めたジョークを仲間うちで披露しあったりしていた。
国と文化の問題は非常にセンシティブな面を持つので、この手のジョークを人前で披露するのはどうかと思うが、その為にあるのがジョーク集。人前でないところで笑ってしまえばいいのだ。

数としては足りなくても、読み物としても楽しめる。短時間でさらっと読める。
但し、国問題に敏感で怒りっぽい方にはお薦めしません。
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  by wordworm | 2007-01-02 05:34

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