「永遠の沈黙」

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マイクル・ベイデン&リンダ・ケニー著
「永遠の沈黙」
早川書房 (2006/06)
ISBN-13: 978-4151763014


検死官と弁護士という夫婦による共著。

ショッピングモールの建設予定地で発見された白骨死体。それにどうやら恩師の死が絡むとにらんだ検死官ジェイクは、弁護士マニーの助けをかりて謎を解こうとする。が、様々な形で襲ってくる妨害。一体この死体群は事故なのか、他殺なのか。

TVドラマを見ているみたいだなー、というのが最初の感想。TVが苦手な私としては、あまり褒め言葉とは言えないのだけど。
ブランド物に頭から爪先まで身を包んだ美人弁護士マニー。見かけは冴えないが頭脳は一流の検死官ジェイク。そんな2人のロマンスも絡めながらのサスペンス。
こんな風に書いてみたら、ますますTVドラマでーすと言ってるようなもんだ。
読後に解説を読んだらさもありなん、検死官のマイクル・ベイデンは、HBO(ケーブルTVの一局)の”AUTOPSY(検死)”シリーズの番組ホストを10年以上も続けているそうで。妻のケニー弁護士の方も、TVのコメンテーターとして活躍してるとか。で、当然世間オンチの私が知ってるわけがないんですがそれがなにか。(開き直り)

白骨死体が見つかってから、現場調査の拒否に始まって恩師の不審な行動、市長からの圧力、死体のすりかえ、果ては爆弾まで仕掛けられたりして、次々とこれでもかと危機と困難が襲ってくる。この辺りの畳み掛けるようなテンポはとても良く、サスペンス好きな人にはこたえられないだろう。
そして危機を乗り越えるたび、深まる2人の絆。少しずつ魅かれあっていく描写も、お互いが臆病になってしまうところも、きちんと焦らず書かれている。

なのに、どーもこう、薄っぺらな感じがしてしまうのは、私がセンスがないだけか。色々と盛り沢山な内容なわりに、どこかで見たような筋立てや事件ばかりのようで、それがきっと浅く映ってしまう原因だな。

普段ミステリー物をあまり読まない人で、TV好きな人にはお薦めかも。
というのがTV苦手な人間の勝手な意見なので、一顧だにする価値はあまりない。
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  by wordworm | 2006-11-07 07:16

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