「ピーナッツバター殺人事件」

b0059565_1402051.jpg
コリン・ホルト・ソーヤー著、中村有希訳
「ピーナッツバター殺人事件」
東京創元社 (2005/6/11)
ISBN-13: 978-4488203054


老人ホーム<海の上のカムデン>シリーズ第四弾。
元気な元気なおばあちゃん達が、巡り会った事件の解決に張り切るこのシリーズ。
今まではそのお年寄りパワーに中心が置かれているような、ミステリーというよりは楽しい騒動記のような趣だったけれど、今回はちょっとミステリーらしくなっている。という言い方は失礼だが、殺人事件が起こり、警察が捜査し、容疑者がそれらしく行動し、主要人物が絡む、その一連が通常ミステリーらしく進んでいるのが今作だ。
逆にその分、今までのふっとんだおばあちゃん達を追っかける楽しさが減り、前三作とは色合いが違う作品となっている。
今までだと、「元気で長生きするには理由がある。それは性格だ!」などと一席ぶちたくなるぐらい、呆れて困って、でも何とも愛しいおばあちゃん達に出会えたのだけど。

タイトルのピーナッツバターの意味するもの。それはこのおばあちゃん達の、更におばあちゃんの世代が使っていた罵り言葉なんだって。
時代的に、男が使うような言葉を口にできず、でも女言葉では物足りない。そんな時に使った言葉、それがピーナッツバター。

 あれ、ピーナッツバター!
 この、ピーナッツバター!
 ああもう、ピーナッツバター!

破裂音ばかりで、最後はtで言い捨てられる。
悪い言葉を使いたくなったら、ぐっと我慢して”ピーナッツバター!” 今日から皆でこれにしよう!


但し、英語発音が原則のようです。(……)
[PR]

  by wordworm | 2005-11-22 01:42

<< 「ワニの丸かじり」「読むクスリ」 「養老先生と遊ぶ」 >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE