「しっかりものの老女の死」

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ジェイニー・ボライソー著、安野玲訳
「しっかりものの老女の死」
東京創元社 (2005/4/9)
ISBN-13: 978-4488198053


以前に読んだ「容疑者たちの事情」の続編にあたるもので、変わらずイギリスのコーンウォールを舞台とする。
前回の事件を通じて恋仲になった主人公のローズと警部だが、残念ながら順調に進んでいるわけではなく。夫の死という傷をまだ引きずるローズには、まだ完全に立ち直る決定打が見つからない。
そんな彼女が近所で親しくしていた老女が亡くなり、自殺という判断に納得できないローズが、自力で犯人を見つけ出そうとするという筋立て。

前作ではキャラの魅力はあるものの、肝心のミステリーに今ひとつ惹かれきれなかったのだけど、今回はなかなかしっかりと組んであった上、2作目ということで基本設定の説明がなかった分、主人公と事件に集中して読むことができた。
コーンウォールの風景が雰囲気のある文章で描写されており、そのまま物語全体の背景となって、曇った空と風と柔らかい光が事件にさす。
シリーズ物として、どういう風に続けていくかの傾向もはっきりしてきたようで、素直に3作目以降が楽しみになってきた。
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  by wordworm | 2005-08-15 05:13

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