「回転扉のむこう側」

e0111545_1505399.jpg岩城宏之著
「回転扉のむこう側」
集英社 (1990/06)
ISBN-13: 978-4087495935


感想がありすぎて書き切れない。
とりあえずそのうちの一つ、「カウントすること」。打楽器出身の岩城さんは、同じ音や動作が連続しているその時、心のコンピュータが反応して数を数え始めてしまうそうだ。
実は私にも万分の一ぐらい似たような機能があったりする。例えばエクササイズをしている時、ぼーっとカウントせずにやってても、なぜか4回目と8回目はわかるのだ。4拍子が体に馴染んでるんだなあと思う。

私ごときの音楽かじっただけ人間でもこういうことがあるので、ましてや岩城さんレベルとなるといかに大変なことか。水が漏れる蛇口のそばなどにいたら、気が狂いそうになられるのではなかろうかと、人事ながらご案じ申し上げます。

他にも、箸が転げても笑う年頃の真の意味、邦人という言葉の”邦”を考えること、南半球と北半球の差など、正に世界を飛び回りながら些細なことにもいかんなく好奇心を発揮される岩城さんに、教わることがあまりにも多かった。
音楽家はその世界で完結している人も多いけれど、彼を彼たらしめているものの中身をこの本で垣間見ることができる。
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  by wordworm | 2004-11-26 01:49

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